あの時、伝えられなかったから・・・

先週の木曜日、イーストの練習時に接触プレーがあって、S君が右手首を骨折してしまいました。

S君が転んですぐに、接触したK君は「これは大事故になった」と直感し、S君のもとに駈け寄りました。K君は「ごめんね。大丈夫?」と何度も声をかけましたが、S君はあまりの痛さに返事もできません。そのままS君は、救急車で病院に運ばれて行きました。

S君の骨折した右手は、翌日の手術が成功し回復に向かっていますが、まだまだ箸もペンも握れません。そんなS君は、「あの時K君に、心配しないで・・・僕は大丈夫だよ・・・と伝えられなかったことが気になる」と、逆にK君の気持ちのことを心配して、なんと今まで書いたこともない左手で、ふにゃふにゃ文字のお手紙を書きました!

怪我をした時に、自分の痛さより、自分のことを心配してくれたチームエイトの心のほうを気遣う優しさ。そんなステキな心を持った選手が育っていることが嬉しくなりました。

by IZUMI