3連覇ならず

6月26日に遠野市で全国社会人サッカー大会岩手県予選が行われた。決勝戦の相手は遠野クラブ。昨年は優勝したが、新型コロナウイルスの感染防止として、東北大会への出場を辞退した。県大会には、東北1部リーグに参戦しているチームは参加しておらず、東北大会からの参加となる為、出場資格は東北2部リーグ、県リーグに属するチームのみとなる。

遠野クラブは奥州ユナイテッドFC同様に東北リーグ2部北に参戦しており、チームの主力が19歳~24歳というとても若いチーム。7月3日にも東北リーグで対戦する事が決まっている。戦術としては、左サイドが攻撃の起点となり、前線のエースがフィニッシャーとしてゴールを狙う。

スターティングメンバーはGK21番菊池龍、DFは右から32番田村19番佐藤達也24番小川、14番石母田。MFはダブルボランチに6番藤原と7番今松、トップ下に8番佐々木。FWは、5番朝日田と10番千葉の布陣で臨む。

会場の遠野運動公園多目的広場はピッチコンディションが良いが、風の影響を受けやすいのと、弾んだボールは止まりやすい傾向があり、ウォーミングアップで入念に確認した。

奥州ユナイテッドFCボールでキックオフした。10番千葉と32番田村のいる右サイドから積極的に攻撃を仕掛け、前半21分シュートのこぼれ球に反応した、5番朝日田が押込み先制点を挙げる。朝日田は2試合連続のゴールとなった。しかし、前半終了間際、一瞬の隙を突かれ、ショートカウンターから失点を許し、1対1で前半を終了する。

気温が30度を超えており、水分補給のみならず、塩分等の補充も欠かせない。マネージャー及びトレーナーのサポートの下、後半戦に臨む。

後半は8番佐々木がゴールを果敢に狙うも中々枠を捉える事が出来ない。次第に両チームともに運動量が落ちていき、攻守の切り替えが遅くなっていた。攻め残りした選手にボールが渡り、数的同数や数的不利の場面があったが、7番今松がプレスバックしシュートを打たせない。

80分では決着が付かず、10分ハーフの延長戦へと突入した。

延長前半5分相手のロングボールへの対応で、GKとDFの意思疎通が取れず、疲労からの判断ミスも起こり、相手に奪われ、無人のゴールへ決められてしまった。

落ち込む選手もいた中、キャプテン千葉がチームメイトを鼓舞する。延長前半終了間際8番佐々木にビックチャンスが来るも、力が入ってしまい、大きく枠の外へ。インターバルもおかず、延長後半が始まった。ラストパスの精度やドリブルの精度を欠き、シュートまで持っていけない。遠野クラブは中央を固めて、守り切る体勢に入る。8番佐々木、19番佐藤達がネットを揺らすも、惜しくもオフサイドの判定。1点が遠い試合となってしまい、1対2で敗戦し、優勝及び東北大会へ出場を逃した。

ショックが大きく、落ち込んだが、7月3日の試合に向けて、既に始まっている為、いつまでも落ち込んではいられない。各人がビデオで反省し、首脳陣は分析し、戦術を練る。社会人で中々時間を合わせる事も難しいが、チーム一丸となって、リーグ優勝に向け活動していく。

今後とも応援の程、宜しくお願い致します。