東北リーグ第1節VS盛岡ゼブラ 1-1 

開幕戦は痛み分け!

4月30日曇天の中、2023年東北社会人サッカーリーグ1部が岩手県県営運動第一グラウンドにて開幕した。開幕初戦の相手は、盛岡ゼブラ。元Jリーガーが5名ほど在籍し、長年1部リーグで戦っているチームで、昨年度1部では、12チーム中5位と好成績。自分達の力量を図るには、申し分のない相手だ。
今シーズン奥州ユナイテッドFCでは、5位残留を目標としている。1部に参戦して、2部にとんぼ帰りしないように、1部に定着する事が重要と考えている。そこでポイントとなってくるのが、県内勢との対決で勝ち点をこぼさないことだ。常日頃から、練習試合や公式戦で対戦する機会も多く、互いに手の内を知った戦いとなる。また1部10チーム中5チームが岩手県のチームという事もあり、遠征にならない為、互いにメンバーも揃いやすいので、両チームともベストメンバーを揃えた状態で、残留をかけた負けられない戦いになる。また今季からホーム&アウェイ方式が復活の為、リーグ戦が18試合となる。交代回数もハーフタイムを除き3回、飲水タイムもなしとルールも大きく変更されている。
フォーメーションは、4-2-3-1。スターティングメンバーは、GK1番根本、DFは右から、20番田村、19番佐藤達、10番千葉龍二、17番千葉一樹。MFはダブルボランチに、6番藤原直哉、7番今松、右サイド29番小川、左サイド、14番石母田、トップ下に16番新田。1トップに9番佐藤史也。リザーブメンバに、4番朝日田、13番高橋優磨、21番菊池龍、23番今野、26菊池千帆、27番菊池英俊の6名で試合に臨む。
10時30分盛岡ゼブラボールで試合がキックオフされた。開始6分、前線から、相手を追い込み、パスミスを誘発させることに成功。それを14番石母田から16番新田へパスし、シュートを放つも、相手DFのブロック。しかしこのこぼれ球を6番藤原直哉が見事に押し込み、幸先よく先制ゴールを決める。その後も右サイドから田村がオーバーラップをし、クロスを上げ、これに16番新田が合わせるも、惜しくもクロスバーに阻まれる。一方盛岡ゼブラは、右に左にと大きなサイドチェンジを何度も繰り返し、揺さぶりをかけてきた。しかしながら、分析していたこともあり、スライドしながら、うまく対応することが出来ていた。更に追加点を狙いたかったが、盛岡ゼブラのメンバー、顔色一つ変えずに淡々とプレーをする。ここが、経験値のあるチームと痛感させられた。前半45分が終え、1点リードのまま折り返す。ハーフタイムには、水分補給をしながら、コミュニケーションを図りながら、石母田監督から後半のゲームプランを告げられる。引き続き守備からしっかりやることを確認し、途中で26番菊池千帆を投入した時点で、フォーメーションを4-2-3-1から4-4-2の中盤ダイヤモンドへ変更する。意図としては、中盤をコンパクトに保ちながら、ボールをより循環しやすくする為だ。
後半に入り、盛岡ゼブラは交代カードを切る。185㎝の大型FWを最前線に置き、ロングボール主体のスタイルに変えてきた。DFラインの中央までGKも前に出て、前線には5人の選手を並べて、どこからでも放り込んできた。何とか競り合うも、高さでは分が悪く、中々押し返す事が出来ず、後半だけで7本のコーナーキックを必死に体を投げ出して、ゴールを死守する。後半18分左サイドで、7番今松と16番新田のコンビネーションでペナルティーエリア内に侵入。相手のスライディングを確認し、26番菊池千帆へパス。コントロールし、狙いすましたシュートを放つも、ボール1個分枠を捉えきれない。すると後半38分、左サイドからのクロスに、途中出場の185㎝の選手にヘディングシュートを叩きこまれ、同点にされる。勢いづく相手は、どんどん前掛かりに来る。その守備網をうまく打開し、後半40分右サイド15番千葉一樹が個人技で相手を交わし、
ペナルティーエリアの深い所からマイナスへクロス。混戦からこぼれてきたところに、先制点を挙げた、6番藤原直哉が左足一閃。しかし今度は、相手DFが身体を投げ出してブロックした。その後も、一進一退の攻防が続いたが、両者得点とはならず、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。
ポジティブに捉えれば、1部でも戦えるチームと自信がついたが、何とか勝ち切りたかったというのが、選手達の本音であった。しかし、リーグ戦は開幕したばかり。ここからの立て直しが大いに重要になってくる。次節は5月14日日曜日10時30分、北上総合運動公園第二グラウンドにて、FCガンジュ岩手を迎えての試合となる。3月に岩手県サッカー選手権大会にて、1-2で負けた借りを返したいところだ。
残り2週間しっかりとトレーニングして臨むますので、ホーム開幕戦無観客制限もなくなったので、たくさんの方に足を運んでいただけると幸いです、引き続き応援のほどよろしくお願いいたします。

奥州ユナイテッドFC