岩手県選手権1次ラウンドVSヌペーレ平泉前沢

11月8日から岩手県選手権の1次ラウンドが開催され、初戦を花巻クラブに4対0で勝利し、第2戦ヌ・ペーレ平泉前沢戦が22日に行われた。1次ラウンドは4チーム中3チームが決勝ラウンドに進める為、この試合を勝つと予選突破が決まる。しかし、ヌ・ペーレ平泉前沢とは、10月18日にも東北リーグ2部北で対戦しており、引き分けてしまい、優勝を逃した因縁の相手でもある。

会場は遠野国体記念サッカー場で行われた。フォーメーションは4-1-4-1。GK23番菊池龍、DF右から2番後藤、19番佐藤達也、10番千葉、26番菊地千帆。MFアンカーの位置に24番藤原直哉、右に4番岡、左に32番田村、インサイドハーフに11番今松と14番石母田。ワントップには15番藤原史也。前回引き分けたことや、メンバーを考慮しいつもとは違う布陣で臨む。ベンチメンバーは、5番朝日田、9番佐藤史也、13番木村の3名。

水沢ボールでキックオフ。この試合は4バックにしている為、2番後藤と26番菊地が積極的に攻撃し、32番田村と4番岡のサイドからの攻撃に厚みを作る意図がある。前半15分、ゴールキーパーの菊池が24番藤原へパスし、中央で11番今松が受けドリブルで運び、左サイドバックの菊地がサイドラインいっぱいに開き、ボールを受ける。菊地がボールを蹴れる態勢になった事を確認し、FWの15番藤原が裏に要求し、スルーパスを受け、冷静に流し込み先制ゴール。このシーンは4本のグラウンダーのパスのみ、また相手に一度も触られず、ゴールを決めた。そして前半終了間際、ペナルティーエリア内で倒され、PKを獲得。キャプテン千葉が冷静に右に決め、追加点。2-0で前半を折り返す。

ハーフタイムにはサイド攻撃した後に、ゴール前に人数が少ない為、中盤の選手と逆サイドの選手に走り込むことを要求する。後半から4番岡・24番藤原に代わり、9番佐藤史也・13番木村が投入される。それに伴い、アンカーには11番今松、インサイドハーフに32番田村のポジションを変え、13番木村は左サイドのポジションへ置く。

後半11分ルーズボールを32番田村が拾い、ボールを取りに来た相手をかわし、狙いすましたシュート。綺麗な弧を描きゴールネットを揺らした。そんな中、サイドからチャンスを作っていた26番菊地が怪我をし、5番朝日田と交代する。その為、13番の木村が1つポジションを下げ、左サイドバックに入る事に。相手は交代選手が試合に慣れる前にと、交代選手が2人並んだこちらの左サイドを重点的に攻めてきた。
後半29分敵陣でボールを奪われ、カウンターをされる。右サイドのスペースに出たボールをダイレクトで折り返され、走り込んできた相手選手がスライディングで押し込んだ。失い方が悪かったのと、リスクマネジメントが出来ていなかったのが失点の要因だ。点を決めた事で、ヌ・ペーレ平泉前沢も息を返したが、追加点を許さず、試合終了の笛が鳴る。3-1で勝利した。これにより、次節の遠野SCとの試合を待たずに、1次ラウンドの予選突破が決まった。

成果としては、ブロックの形成を上手く出来た為、ボールの取り所が明確に出来た。4バックによりサイドの選手が効果的な役割を発揮していた。またヌ・ペーレ平泉前沢にはイエローカードが3枚出たが、これに対し報復行為や危険なプレーをせずに、試合を終わらせる事が出来た点は評価出来る。
逆に課題としてシュートが少なかった事、メンバーが変わった後相手の勢いに押されてしまった事が反省点としてあげられる。

今後のスケジュールとしては、11月29日(日)会場は遠野市にある遠野国体記念サッカー場で遠野SCと13時キックオフ。
この試合で今年最後の試合になります。応援の程、宜しくお願い致します。
水沢サッカークラブ