東北リーグ第8節　VS　TDK親和会サッカー部

9月18日日曜日曇天の中、胆沢川桜づつみ多目的広場にて、2022東北社会人サッカーリーグ2部北第８節が行われた。泣いても笑っても残り2試合となり、ワクワクとドキドキが選手の胸に入り混じっていた。対戦相手は秋田県に本拠地をおくTDK親和会サッカー部。コロナ禍で、ここ2年ほど対戦が無かったが、その前は中々勝ちきることが出来ていない相手だ。ここを勝ち切り、優勝に大手をかけたいと思いながら、キックオフの笛が鳴った。

奥州のフォーメーションは４－１－４－１。スターティングメンバーは、ＧＫ31番根本、ＤＦは右から32番田村、19番佐藤達、2番後藤、14番石母田、ＭＦはボランチに、6番藤原直哉、右サイド9番佐藤史也、インサイドハーフに、7番今松、8番佐々木海斗、左サイド10番千葉龍二、1トップに18番佐藤真貴の11人。ベンチメンバーには、GK27番今野、MF24番小川、26番菊地千帆、28番佐々木、FW5番朝日田の4名。
TDKのフォーメーションは３－４－２－１。中盤の人数を増やし、ボールポゼッションをスムーズかつセカンドボールへ迅速な対応を取れる配置である。

最初にチャンスを作ったのは、奥州。前半1分7番今松のスルーパスに9番佐藤史也が抜け出す。GKと1対1なるも、少しトラップが大きくなり、DFが戻りシュートまでは行けなかった。しかし立ち上がりは長短のパスを使いながら、相手を翻弄した。そして前半14分コーナーキックから7番今松の蹴ったボールに18番佐藤真と19番佐藤達の二人が合わせネットを揺らした。このゴールは18番佐藤真貴のゴールとなった。このまま主導権を握りたかったが、中々そうはさせてもらえなかった。中盤の人数が多くプレスがかけれないところから、ロングボールで何度か裏を取ら始めたが、19番佐藤達とGK31番根本を中心にゴールを守る。
前半は1点リードのまま折り返し、両チーム共にハーフタイムでのメンバー交代はなく、後半に臨んだ。後半開始早々から終始相手のペース。スルーパスに抜け出されるも19番佐藤達が身体を投げ出してブロックする。相手のロングボールに対して、対応するもどんどん間延びしていく。自ずとセカンドボールが拾えなくなり、波状攻撃を食らう。なんとか奪ったボールをロングボールで繋げるも収まらず、また攻撃を受けてしまう。その様な苦しい時間が後半は9割ほどあった。しかし相手もカウンターに追われ、両チーム共に足を攣る選手が続出する。そんな中、後半22分再三注意していたロングボールから抜け出せれ、左隅に流し込まれてしまった。ここで1対1となり、飲水タイムを迎える。嫌な時間帯での失点となってしまったが、逆に気持ちを切り替える時間ともなった。飲水タイム終了後、9番佐藤史也に替わり、28番佐々木巧実が入る。その15分後には10番千葉に替え、26番菊地千帆を投入し、最後何が何でも1点を奪いに行く。時間も残り僅かになり、相手のカウンターをなんとか凌ぎきり、逆にカウンターを仕掛ける。左サイドで残っていた、8番佐々木海斗がペナルティーエリア内で1人を躱し、ニアサイドに打つも、痛恨のサイドネット。横にフリーな選手が2人いただけに、なんとしても決めたい場面だった。アディショナルタイムも5分、最後まで走りゴールを狙うも、あと一本が決めれず、試合終了の笛が鳴り響いた。40人ほどのサポーターも悔しい顔を浮かべた。
この試合を引き分けたことにより、地力優勝がなくなったかと思い、選手、スタッフは悔しさを隠し切れない。しかし他会場の結果により、次節勝利すれば、まだ優勝出来る可能性があることが分かった。しかし対戦相手は今季まだ1敗しかしていない為、強敵である。相手も勝たないと優勝がないだけに、気合いを入れてくるはずである。このプレッシャーに打ち勝った方が、優勝すると言っても過言ではない。2週間間が空く為、しっかりと分析とコンディションを整え万全の準備で決戦の日を迎えたい。その決戦の日は、10月2日日曜日。相手はラスイーボ青森、会場は青森市スポーツ会館にて11時キックオフとなります。今シーズンの集大成として、やってきたことを全て出し切りたいと思います。引き続き奥州ユナイテッドＦＣの応援をよろしくお願いいたします。