TL第3節vs日本製鐵釜石

5月28日日曜日釜石鵜住居復興スタジアムにて、東北社会人サッカーリーグ1部第3節が行われた。前節FCガンジュ岩手に敗戦してから、1週間空けてのリーグ戦となるが、この試合を基に、10連戦の開幕となる。この2週間トレーニングとミーティングに時間を費やしてきた。前節の反省点である、ボール保持時の共通認識、守備時の適切なポジショニング、フィジカル強度の向上を重点的に行ってきた。

フォーメーションは、4-2-3-1。スターティングメンバーは、GK21番菊池、DFは右から、2番後藤、19番佐藤達也、10番千葉龍二、17番千葉一樹。MFはダブルボランチにはチームの軸、6番藤原直哉と7番今松。右サイドに9番佐藤史也、左サイドに20番田村、トップ下に14番石母田。1トップに11番藤原史也。リザーブメンバに、1番根本、4番朝日田、13番高橋、15番押切、18番佐藤真貴、22番佐々木巧実、29番小川の7名にベンチ外1人、マネージャー、トレーナー、スタッフの計23名で試合に臨んだ。

相手のフォーメーションは4-4-2。ここ2節無得点ではあるが、攻撃力と守備力のバランスが取れたチームである、特に中央ボランチの選手が攻守の要であり、ここをどう抑えるかが勝利の鍵となる。

開始早々球際の激しさからファールが目立った。相手も2連敗中の為、何が何でも勝ち点3が欲しいところだ。1stシュートは、怪我から復帰した2番後藤がセカンドボールを拾い、離れた位置からロングシュートを放つも、これは枠を捉えることは出来ず、ゴール左に切れていった。序盤はお互いロングボールを活用し、セカンドボールの拾い合いとなり、セカンドボールを拾ったチームがチャンスを作っていた。攻撃は15番千葉一樹、20番田村のスピードとドリブルが持ち味の左サイドで起点を作り、ゴール前に走り込んだ、9番佐藤史と11番藤原史が相手ゴールを脅かす。守備では、7番今松と19番佐藤達を中心に守備陣形を形成した。ゲーム展開が落ち着かないで前半も折り返しを迎えようとした前半20分、相手陣地での左サイドでのスローイングからボールを奪われ、カウンターを受ける。19番佐藤達がカバーに走るも、中央に空いたスペースを埋めきれず、走り込んできた相手のボランチの選手が、GK21番菊池の動きを確認し、冷静に流し込んだ。崩されたわけではなく、自分たちのミスからの失点で、チームに悪い雰囲気が一瞬流れたが、GK21番菊池の声掛けで士気を立て直す。東北1部リーグでは大きなミスはもちろん命取りとなるが、小さなミスも命取りとなる。ボールに直接的に関与していなくても、正しいポジショニングやリスクマネージメントに対し、常に頭をフル稼働させなければならない。ここが2部との大きな差であると、この3節を通して、実感している。

その後、前半は決定機らしい決定機を作れず、ハーフタイムへ。石母田監督とベンチにいた1番根本で守備のポジショニング修正と、奪ったボールをすぐ失わないように、脱出経路を確保するように声を掛ける。1点ビハインドで追い掛ける展開、泣いても笑っても45分しかない状況で、ベンチメンバーにもいつでも出られる様に、準備を早めさせる。

後半釜石ボールでキックオフするが、立ち上がり10分位、相手のペースに飲まれてしまい、幾度となくピンチを作られてしまう。しかし、GK21番菊池が集中力を切らさず、1対1の場面を何度も止める、ビックセーブで流れを引き寄せる。後半15分2番後藤に替え、18番佐藤真貴を投入し、フォーメーションを4-3-3に変更し、前線に左サイドから11番藤原史、18番佐藤真、9番佐藤史にし、攻撃力を高める。投入直後オフサイドになってしまうも、11番藤原史のパスに18番佐藤真が裏に抜け出して、チャンスを作る。その後も、14番石母田のパスから、11番藤原史がペナルティーエリア内に侵入し1対1の場面や、左サイドからのクロスにオーバーラップした20番田村のボレーシュートを放つも、僅かにジャストミートせず、ネットを揺らすことは出来ない。後半38分残り10分を切り、セットプレーのチャンスが増える。左からのコーナーキック、7番今松の蹴ったボールに19番佐藤達が合わせるも、GK正面。後半44分ペナルティーエリア正面やや右から、10番千葉龍が直接狙ったシュートは相手GKのパンチングに防がれる。ロスタイムに入り、後半48分左サイドからのコーナーキックに今度は18番佐藤真が合わせ、相手DFにぶつかり、もう一回と思ったところで、試合終了の笛が鳴り響いた。耐えに耐えて、最後は自分たちの時間が作れただけに、悔しい敗戦となった。

試合終了後、ベンチメンバーはトレーニングを行い、追い込んだ。選手層の薄さ、流れを変えられる選手がいないのが、現状だ。そしてこの3節を終了時点で、9位となった。石母田監督は各々の意見をもっと激しくぶつける必要があると考え、1人1人自分の意見を述べさせた。出場しているメンバーへの意見、ベンチメンバーへの意見、チーム全体取り組む姿勢や、言動等様々な視点からの考えがあった。この1週間でどこまで修正出来るかわからないが、自分の発した言葉に責任を持ち、勝利の為、各々が考え行動していけるかが重要になってくる。

次節は6月4日日曜日、11時から北上総合運動公園第2グラウンドにて、富士クラブ2003と対戦する。富士クラブも前節敗戦している為、気合いが入っていると考える。ここで勝ち点3を取れないと残留に向け、かなり苦しい展開となる為、ここは何が何でも勝ちに行きたい。ホームなので、沢山の方に応援しに来て頂けると幸いです。応援よろしくお願いいたします。